昼から、ここから、大きく深呼吸。前ある道には黙って返さない潰し。早速託し、あれという間にかけ離し、暫く延々のべつ幕無し足の演技から、最近の興味から、今後の予想から、あの時の曝けから。空の伝線鳥の広大な羽ばたきにくれる頃には、あちら様の倒れ込みある攻勢。もう、夕暮れ時。喉の乾きが多くに刺激されるに至る。
ほんのこれだけで次いだ先、埋め尽くされていた。見る先々、当たりが良く、眠気果敢に乗り込んでくるが、少しは助けになる。はぁ、でも眠い。半時間とりあえず見渡せて、本当に眠りを作れるようになる。サラウンドにゾワゾワ響いた後は、もう、頭では関知できないような深みの極まり……。
……ほーー。(なんだろう? 僕は何もしていない。君はいつからここに居るんだ? なぜこんな近くに居るんだ? 二つ目の一つ星なのか? 感づいてはいないのか? 僕の所為じゃぁない。僕の所為じゃぁ……)
うっすらと、着く真似をして、やっと立ち上がり、知らぬ目で覗かれていた。自分は支えてあげましょう。もう元気も程々になるんだろうし。

 

最後の、ひとときの、事情を交換し、絶え絶えしい気分はもう拭い去ることは出来ないだろう。白昼夢での、過去の出来事で終わることは出来ないだろう。って見える、継ぎある津々浦々。たくさんの蓄積。

 

重き鈍行は、まだ多くある。冷静沈着に、えて暫く話を聞いたり、操ったり。外の電間はチラチラとよっぴく。多く有り難げに挟むもの。これからの多くの前の少しの享楽。ひけらかす紋様を未来に納め合い、とられ合う気まぐれ。あちらの抵抗を想いながらも、こちらからも援助してみる。ほんとに解りやすく目に写る。クモハであり、窓開閉で最後の証明。触れる楽しさに満足の祝杯。どうにも動きにくくなってはいても。
何か、長く停まっていても、それはちょっとした空の川のイタズラであるような気がする。そっと深く刻み込んだものに、これは何故か感慨深く、重くけ在る自由な存在として補完されるのではないかとも思う。これから、うまくいける安全な薬を、漠として、ピョコンと転がり着くような。

 

憎めないものが少しずつ減っていく。誰も抑止できなく、仕方がない。そして、最後になる。しかし、それはこちら。ただ、なにか、どう言おうも無く、対えて、聞いて、対えて、聞いて。。。。

 


イイよ。
どうしようもない。
次だって見えてくるさ。
指が快感で、もう消えて逝くんだ。
目が染み込んでも、それは幻影に過ぎない。
かの心を貰ったんだ。大きく、「誰か」に。

 


僕でもない。

 


君でもない。

 


誰でもない。

 


けど。

 

(了)